「どうしたら世界から戦争がなくなるか」私はこう思う

界からどうして戦争はなくならないのだろうか。 この疑問は誰もが人生の中で一度は考えるであろう疑問だと推測する。

実際に私も大学に入り、歴史や経済や戦争や外交について興味を持ち、 5年近く勉強してきた中で、自分の中でようやくこの疑問の解とその解決策を頭の中で整理できたので、ここに記載する。

※なお以下の内容は一個人の意見ということでお願いいたします。 また何か管理人に言いたいという方は本サイトのメール↑を用いてメッセージを送って下さい。
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界からなぜ戦争がなくならないかについて自分の意見を述べる前に、自分の中の2つの基本前提を整理しておく。

一、地球にはすべての人が豊かに暮らせるだけの資源はない。
二、人間は元来悪である。(性悪説)

一については説明は必要ないであろうと思う。二については、意見が分かれるところであろうが私は性悪説をとる。 注意してもらいたいのはあくまでここでは人間を平均的にみた場合である。個々の人がどうだとかという意味ではない。

間は誰しも豊かに、何不自由なく暮らしたいと思っている。もちろん一部にはそうでないと考えている集団もいるだろう。 しかし大多数の人間はそう思っているだろうし、それは歴史が証明している。

ころが困ったことがおこる。豊かに暮らすための資源が足りないのだ。 みんな自分だけはより多くの資源を手に入れて、豊かな生活(おいしい食べ物、大きくて立派な家、たくさんのお金、たくさんの召使い がある生活)を送りたい。 みんなで平均的に資源を分け合っていてはとてもじゃないがそんな生活を送れない・・・ どうしようか・・・

そうか! だったら奪えばいい、あの人の資源を奪えば2人分の資源を使えるぞ、いや100人分の資源を奪えばもっと豊かに暮らせる。

これが人間の本質であり、戦争の本質でもあると自分は思う。

本的に、人間の歴史上で起こった出来事特に戦争については全てこの範疇の中にあると言える。 この視点で少し歴史を振り返ってみよう。

15世紀以降の大航海時代からは白人がアフリカやアジアから徹底的に資源を搾取した。 香辛料を奪い取り、現地の人々を奴隷にし、その土地の人々の生活などお構いなしに自分たちの都合の良い土地に変えてしまった。 多く現地の人々が死に、ただなすがままに搾取されるしかなかった。ただ白人が豊かに暮らすためという理由で。 20世紀に入り、そんな奴隷のような扱いを受けていた国々にとって、とても信じられないことが起きる。 小国のある東の国が搾取する側の大国を打ち負かすということが起きる。これを気に搾取されていた側は自信をつけ、どんどん独立の方向に向かう。 自分たちがこれまで奪い取ってきた資源を奪い返されることを恐れた当時のある列強は、その小国を徹底的に追い込み戦争へと向かわせた。 戦争でその小国を徹底的につぶし、自分たちがこれまで行ってきた搾取には一切触れず全ての責任をその小国に負わせ、更にある国は自分たちの都合のいいようにその小国を変えようと実行した。

ただ自分たちが豊かに暮らせるようにするためだけに。

その後世界のリーダーになり、より多くの資源を奪おうとするある二国間ではげしいにらみ合いが起こる。 そのにらみ合いは世界が滅びるのではないかと思うくらいのにらみ合いであった。 そのうちの片方は自滅し、今ではもう片方の国が世界の覇権を握っている。 その国は自分こそが正義だと信じ、それに反する国は戦争でかたを付けてきた。 正義だというが、そんなものは建前で本心はただ自分たちが豊かに暮らしたいという理由だと自分は思う。その国とははちなみに、上である小国を戦争に追い込んだ国である。

現在は、その国に加えある国が覇権を握ろうと躍進している。その国も建前は立派にいう。しかし本心は「資源を奪い取り自分たちは豊かに暮らしたい」ただそれだけである。

この間世界で戦争がなかった日はないということを歴史を振り返る節の最後に付け加えておく。





局、戦争とは人間の欲望からくるものであり、 極論を言えば、「大きな家に住みたい。おいしいものを食べたい」と思い実行することと同じ範疇の中にあるということである。 これを繰り返せば最終的に行き着くその先は戦争しかないということである。

の人間の欲望は、最も基本的で当たり前のものだから、戦争は基本的で当たり前のものになってしまう。
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争をなくすということは、人間の欲望をなくすということである。それは無理だ。 だったらなくすのは無理でも抑えることはできないだろうかということになる。

このことに私が初めて気づいた時、同時に答えも見つかった。

人間の欲望を抑える最も効果的なものは”不安や恐怖心”であると私は考える。

つまり戦争になる前に、最大の恐怖心が発生するような状況が自然と生まれ、行動を縛るような世界を作るということである。

これは2種類の方法があると私は考える。1つは精神的なもの、他方は物理的力によるものである。

1つ目は例えば宗教的なものである。戦争をすると神が天罰を与えるというような類のものである。 しかしこれには問題がある。 世界のすべての人間が同じ宗教に入っていて、神と呼ばれる存在が唯一1つしかない場合でなければいけない。 数年前にはやったデスノートという漫画があるが、まさにあのような状態にならなければならない。 異なる神が2つ存在したら必ず殺し合いが起こり戦争になるからである。十字軍がまさにそれである。

これは今のこの世界をみてみれば無理なことは誰の目から見ても明らかだ。

2つめは物理的力によるもの、これは例えば軍事力というものでお互いを抑止しあうということである。 戦争をしたら自分もただではすまないという恐怖心が欲望を抑え戦争を防ぐということである。 結論を言うと、私はこれしかないと思う。(もしかしたらもっといい方法があるかもしれないが、現時点において思いついていない。)

世界の国々が全員同じ力、同じ軍事力をもてば戦争は防げるはずだと私は現時点で思っている。 軍事力を持つなんて、そんなの真の平和じゃないと思うかもしれないが、 人間の欲望と戦争は表裏一体の関係であるという前提にもどれば、真の平和などありえないということは容易に類推できる。

これに気付いた時、私は人間ほど愚かな生き物はいないと心の底から思った。

2012年7月14日 23時30分 東山の下宿にて

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